三次元CADシステム SolidWowks について

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最新更新:2010年09月16日
   



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SolidWorks2008ネットワークライセンス稼動中:

ネットワークライセンスサービスを再開しました

 長らくSolidWorksのネットワークライセンスが稼動できない状況にありましたが、SolidWorks2008にて、稼動できるようになりました。
 古いヴァージョンのユーザーの皆さんはSolidWorks2008のクライアントをインストールすれば使える環境にあるので、申し出てください。

 また、SolidWorks2008の使い方について、1日コース講習を実施していますので、希望者は第二装置までお越しください。そのときにネットワークライセンスなどの使用状況も一緒に確認できるといいです。


SolidWorksの特徴:

 SolidWorksは一般のパソコンのアプリケーションソフトとして機能する三次元CADシステムです。
 SolidWorksの最も大きな特徴は、本格的なソリッドモデルでありながら三次元形状の記述が分かりやすく、作業の流れを解説した「チュートリアル」によって自習できるなど、従来敷居の高かった初心者や他のCADシステムから移行する人にとって、取り組みやすいことです。

 SolidWorksの基本的な作業は、@三次元で「部品」をかく、A多数の部品を組み立てる、B部品や組立図を製図の形に整理する、の3工程です。
 部品を作る作業では、基本形状・・・例えは軸回転(円筒形のもの)や面を奥行き方向に引き伸ばした立方体形状のもの三次元の形状の単純な形から記述し、徐々に穴や突起、面取り、丸み付けなどの要素を付け加えていく・・・この手順は工作に似ている・・・自然な感覚で正確に記述することができます。記述した部品はどの工程からも寸法を変えることができ、変更したことは全ての工程に矛盾無く反映されます。これはデータを一元管理していることで実現する機能です。
 組み立てでは、作った部品を組み立てのイメージにあわせて部品1のこの面と部品2のこの面が接合するとか、この面とこの面が同じ平面に習うなどの部品同士の関係を決めていく手法をとります。こうした関係を決めることを拘束条件の追加といいます。部品同士は拘束条件3で完全に固定されます。
例えば、軸受けにシャフトを通して、中心軸を一致させ、端面との寸法を指定します。この状態は拘束条件2となり、軸は軸受けの中心で自由に回転できます。このように拘束条件を合えてつけずに置くと、モーション解析も可能です。

 出来上がった部品や組み立てデータは製図の手法に基づいて二次元の図面に変換する必要があります。SolidWorksは比較的簡単な手順で3次元から2次元に変換し、寸法や幾何公差などの必要なデータを追加記述できるようになっています。

 SolidWorksは物体を中身の詰まったものとして認識しているので、密度を与えれば部品の重量や重心の位置がわかります。表面積や二次断面モーメントなどの設計で必要なデータも全て簡単に得ることができます。

 このように、SolidWorksは直接三次元形状を記述して二次元に変換するという自然な設計のイメージどおりに作業を進められることや、三次元形状のまま研究ミーティングの解説ができることも大きなメリットです。
 図学などの単位をとっていない理学部の学生が「ものづくり」で最も悩むのは、二次元の機械製図から三次元を正確にイメージすることが難しいことです。SolidWorksは最初から三次元で設計を進めるのでこのような困難が発生しないことや、研究室のほかのメンバーも三次元画像データを基に正確に形状を掌握できるので、科学的・技術的な問題の討論がより深くなります。

 以上のような特徴から、SolidWorksは実験室の標準設計支援システムとしては申し分ない性能と機能を持ち合わせています。


ライセンスの概要:
 SolidWorksのライセンスは2種類あります。
 独立した状態で使えるスタンドアロン・ライセンスと、ネットワーク上のライセンスサーバーによってライセンスの認証をうけるネットワークライセンスの両者です。

1、スタンドアロン・ライセンス

 スタンドアロン・ライセンスは、使用可能なPCを独立に特定したライセンス形態です。
 ライセンスの認証はパソコンのシリアルポートにドングル(ハードウェア・キー)を装着することで行います。
 SolidWorksはインストールに必要なディスク容量が少なくてよい(約50Mバイト)ことから、あらかじめ多数のPCにSolidWorksをプリ・インストールしておき、SolidWorksを使いたいときだけにドングルを装着するというような使い方が可能です。従って、学会や研究会などの出張先でもプリ・インストールされたPC、ドングル、データの三点を持参すれば三次元の迫力あるプレゼンテーションが可能となります。これは次項で述べるネットワーク・ライセンスより使い勝手がよく、メリットも大きいものです。
 スタンドアロン・ライセンスの希望が多数寄せられれば金工室でまとめて購入し、研究室に配布します。

2、ネットワーク・ライセンス

 ネットワーク・ライセンスは、LAN環境下で、ネットワークサーバーによって最大使用数(100)を管理するライセンス形態です。
 クライアントPCはSolidWorksの有効なコマンドの実行が2時間なければ自動的にライセンスをサーバー側に返しますが、ユーザーが新たに有効コマンドを実施すると同時にサーバーにライセンスを要求するので、その時に100ライセンス同時に使っていなければそのままライセンスが発給されます。これにより、クライアント側のユーザーはSolidWorksを連続で使っているのと全く同じ感覚で使用できます。

 金工室がB館にいたときに一度稼動できましたが、その後E館に移動し、サーバーを理学館に置くことで使える状態を確保しました。しかし、すぐにE館の耐震工事が始まり、避難期間中はサーバーの動作ができず、休止状態となっていました。
 今回E館に戻ったので、改めてネットワークライセンスの立ち上げを行います。
 名大のネットワーク環境は複雑で、ネットワーク・ライセンスを十分使い切るには技術的な問題点も多く存在します。現状では研究室のサブドメイン下にあるPCでは動作できないことや、ルーターで仕切られたLANのエリア内でしか使えないという情況も以前とかわりません。

 今回、E館耐震工事が終了して、元の場所に戻ってきましたが、ネットワーク環境など大きく変わっていることや、周囲のPCの性能も上がったことを勘案し、SolidWorks2008にヴァージョンアップすると同時にネットワークライセンスサーバーの設定を変更しました。
 新しいヴァージョンはこれまでの画面と大きく変わっているので戸惑うかも知れませんが、チュートリアルで各種機能を確認してください。SolidWorks2008は3D-CADの基本的な機能のほかに、モーション解析、FEM解析など充実した内容になっています。


150日間無料体験版のご案内:

 金工室では、工作実習に150日間無料体験版(SolidWorks2003)を利用しています。
 この体験版は、インストールした日から150日間SolidWorksが使えるというもので、体験版の基本的な操作方法など、正規版のSolidWorksとなんら変わることなく使うことができます。(体験版のヴァージョンが古くなったので、新しいヴァージョンで作成したデータは体験版では扱えませんが、eDrawingにデータ変換を行えば表示は可能です)
 正規版であるスタンドアロン・ライセンスやネットワーク・ライセンスのSolidWorksは、150日間無料体験版で作成したCADデータを問題なく読み込みますが、反対に体験版から正規版のCADデータを体験版で読むことはできません。これは体験版のヴァージョンが古いことからくるものですので、順次正規版にデータを移してご利用下さい。体験版のCD-ROMはいつでも貸し出ししています。


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