2001年度外部評価での第二装置開発室(当時の名称:金工室、以下、金工室と表記)の評価
2001外部評価では技術部も加わり、各班毎にプレゼンテーションを行いました。こうした努力の結果、金工室の業務や成果が外部評価委員の方々に伝わり、評価報告書においても印象深い表現となって金工室がとりあげられました。
今回の評価は、私たちがこれまでに努力してきたことを認めていただいたことでもあり、率直に嬉しく感じると同時に、大学法人化を前にして何かと厳しい状況にある私たちにとって、おおいに元気付けられるものとなりました。
大学の教育・研究を支える技術職員の姿がなかなか見えない中で、金工室に対するこのような評価は、大学技術職員のあるべき一つの典型を示しえたのではないかと自負しています。
こうしたことから、今回、2001年度外部評価における金工室に関連する記述内容を、Webにて公開します。 by 河合
T.総合的所見
施設等
名古屋大学理学部研究科の研究の進め方の一つの特徴は、新しい研究領域を開拓していく自由で柔軟なフロンティア精神を持ちつつ、一方ではガラス工作室や金工室を有効に生かして、いわゆる昔風の技術をうまく生かして第一線の研究を進めていく努力をしている点に見いだせる。ガラス工作室への工作依頼は多く、金工室は第一線の研究装置の製作や研究開発に使われているにみならず、学生教育にも利用されている。この調和を大切にして今後の方向を考えてゆくべきであろう。しかし、現在の急速な技術革新に追いつくためには一層の工夫が必要であろうし、情報関係の支援も要求されている。将来に備えて、長期的な視野のもとに時代の変化や研究の変化に柔軟に対応できるシステムを作り、人材を養成する必要がある。
U.各専攻の評価概要
素粒子・宇宙物理学専攻
評価委員:永宮正治、吉村太彦
1、研究活動
素粒子物理学においては、世界をリードする実験研究室や大きな伝統に支えられ今なお第一線の研究を続けている理論研究室をもち、世界第一級の成果を出している。宇宙物理学においても、当専攻は数多くのユニークな観測装置を持ち、理論研究も卓越しており、世界第一級である。実験研究室に共通する特色として、金工室をうまく使って装置に創意工夫を行っている。このことは国内の大学ではめずらしい特色で、高く評価したい。各研究活動に関する詳しい報告は別添えの報告書に記したので、ここでは要約のみ記載する。
5、研究施設
5.1 技能・経験
5.2 有用度・必要性
最も感銘を受けたのは物理学教室に存在する金工室である。多くの大学はすでに存在しなくなっている金工室が非常に有効に活用されている。第一線の研究装置の製作や研究開発に使われているのみならず、学生教育にも利用されている。研究者との交流も良い。この第二装置開発室(当時の名称:金工室)は是非残すべきであろう。
8、まとめ
素粒子・宇宙物理学専攻で行われていつ研究は極めて優れており、多くのグループが世界的な水準にある。また専攻内におかれた第二装置開発室(当時の名称:金工室)を活用しつつ不断に実験技術の向上に努めていることは感銘深い。
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