NANTEN-2

開設:2006年2月22日、2006年5月25日ファーストライト、2006年5月30日小林作業報告を追加、2009年1月14日なんてんによる銀河の巨大ループ発見を伝える新聞記事を追加。


 チリのNANTEN望遠鏡をサブミリ波帯まで観測できるように改造してアタカマ高原に移設し、サブミリ波による観測を重ねてきました。

 ここでは立ち上げ作業も含め、NANTEN-2に関する技術業務について報告します。

                                       2009年01月16日  by KAWAI

2006年5月14日 中日新聞2008年12月25日 中日新聞2009年1月14日 中日新聞
460GHz帯でORION KLからのCO4-3スペクトルの受信に成功。記念すべきファーストライト。標高4800mでの作業は想像を超えて厳しいものでしたが、本格的観測できる手前まで来た。
これからの課題としては、800GHz帯の受信を試みることと、115GHz帯、350GHz帯の効率的な受信観測を可能とするための手直しが必要。金工室の技術業務は受信機の立ち上げに関することに重心が移る。
NANTEN-2は目標の観測を概ね終了、NANTENのデータとあわせて次々に新しい観測結果をもたらしている。
この写真はガス雲の衝突によって巨大な星団が形成されている領域を詳しく観測、巨大星団形成から銀河系進化解明の手がかりが得られるのではないかと期待されている。
NANTENの観測とあわせて、銀河の進化を解明する鍵となるような銀河系の中に巨大なループが複数観測された。銀河の中にも泡のような構造が多数観測されており、銀河系進化のナゾをとく鍵ともなる。



関連サイト



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NANTEN-2に関する技術業務


 NANTEN-2電波望遠鏡は受信機と光学系の試験を繰り返しながら、当初の目的であるサブミリ波での観測に向けて着々と準備を進めています。

金工室が関与している作業


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