三次元測定器 ミツトヨ フレキシブルゲージ QM-Measure


 三次元測定器(ミツトヨ フレキシブルゲージ QM-Measure)は、加工現場で手軽にミクロンオーダーの三次元測定を行えるようにと開発された装置です。
 周囲の環境(特に温度)の変化にも測定精度を損なわないように、温度補償を内蔵し、ユーザーが取扱いしやっすいように主な幾何公差の定義を測定するためのソフトウェアをもっています。
 こうした特徴により、従来では考えられなかった、温度調整をしていない加工現場に設置した状態で、それなりの精度を維持しつつ、加工部品の精度を測定できるようになりました。
 測定範囲は、300x500x300と、比較的小さいですが、私たちの加工能力を考え合わせると、丁度良い大きさです。

 この装置は温度補償機能を持っているとは言え、温度変化が少ない方が信頼性の高い測定ができることは言うまでもありません。
 加工直後の、まだ加工熱が十分取れていないものた、外部から持ち込んだために三次元測定器との温度差がある場合などは、熱膨張による誤差が大きく、十分な性能を発揮できません。被測定物を三次元測定器の定盤の上にセットし、定盤との温度差が無くなるまで十分に待つ必要があります。
 この三次元測定器の測定精度は概ね3〜5μm程度ですが、キャリブレーションやプローブの取扱が悪いと思わぬ誤差がでますので、測定中は時々キャリブレーションを行い、その時の機械の状況を把握するように努めて下さい。




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