工具顕微鏡とCCDカメラを使った二次元計測システム


 ミツトヨの工具顕微鏡は、落下照明、透過照明、斜め横からの照明2系統をもっているので、対象物を鮮明に見ることができます。この顕微鏡には1μm直読のメカニカルテーブル(測定範囲50mmX50mm)を備えているので、接眼部のレチクル(十字線)を使うことによって精密な測定を行うことができます。
 2005年から、この工具顕微鏡にCCDカメラを取付け、画像計測用ソフトウェアも組み合わせて、二次元の計測システムを構成しました。

 この計測システムは、工具顕微鏡の載物台に置いた被測定物をCCDカメラによってパソコンに取り込み、パソコン画像用の二次元計測ソフトウェアを連動させることにより、2点間の距離、角度、面積、円の直径(3点)、穴間の中心距離、などを測定することができます。

 また、画像計測ソフトウェアは画像の取り込みも自由にできるので、細かい部品のデジタル映像を取ることにも適しています。


二次元計測システム工具顕微鏡本体工具顕微鏡載物台CRT画像画像計測のコマンド







 工具顕微鏡の使い方は簡単です。

 左端のスイッチを入れれば、リニアスケールのカウンターや照明装置が稼動します。つまみの左から、透過照明の絞り、透過照明の明るさ、落照照明の明るさです。そのほかに、補助照明装置として、ファイバーライト(工具顕微鏡の右端に設置)を備えています。
 鏡筒は双眼になっており、上部にはCマウントが設置してありますので、CCDカメラを設置すれば、CRTなどによって画像をモニターしたり、コンピュータに取り込むことも可能となります。

 画像取り込みや計測を行う場合は、工具顕微鏡の横のパソコンを起動させ、計測ソフトを起動します。計測ソフトが立ち上がりましたら、CRT画像のピントを顕微鏡側(Z軸)で合わせます。微動ハンドルを使えば目的のところにピントを合わせることができます。

 計測ソフトのキャリブレーションはすでに行ってあるので、マウスを使って計測の機能を選びます。それ以後はマニュアルを参考にして下さい。


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