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ラスカンパナス天文台

  公開:2005年8月10日、

 2004年、NANTEN望遠鏡を解体・改造してアタカマ高原にて再組立を行いました。最初の解体作業では、ラスカンパナス天文台のスタッフの皆さんに大いにお世話になりました。
 
 チリの人びとは、みな人懐っこく親切です。彼らのおかげで、私の仕事も何とか無事進めることができました。彼らへの感謝を込めて、このページをつくりました。

 最後に、移転先のアタカマ高原も少し紹介しておきます。




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ラスカンパナス天文台とラセレナの町並み


 ラスカンパナス天文台の本部にあたる建物と宿泊の建物(ホテル)を紹介します。

 食堂もホテルも立派な建物で、不自由を感じることはありませんでした。
 ラスカンパナス天文台のコックさんはなかなかの腕利きで、とても美味しい食事を毎日提供してくれました。

 ドリンクバーや冷蔵庫のものはいつでも自由に持っていけるので大いに助かります。
 ガス入りのミネラルウオータにレモンを搾っていれる飲み方を覚えました。これはなかなか爽やかです。乾燥地帯なので、身体が水分を要求しているのか、日本に居るときよりもずっと多くの水を飲みました。

本部の建物で1Fは食堂です宿泊用の建物 ちょっとしたホテル並みの部屋ビリヤードや卓球台のある建物

 天文台の多くは、人里離れた辺鄙な場所にあり、週末街に行くのも大変ですが、時々はラ・セレナの街に降りて休日を楽しみます。
 そのために、天文台の人びとはストレス解消の工夫をしています。ビリヤードや卓球は手軽にできるので、夕食後の1〜2時間、皆で楽しむことができます。週末には天文台スタッフのパーティもあり、最後の週末に参加させてもらいましたが、陽気な南米人にすっかり乗せられてしまいました。
 卓球はみなさん相当の腕前で、ほとんど互角で、勝ったり負けたりと、ちょうど良い気分転換になりました。

ラ・セレナでの休日セレナの街並 卓球3人組はエレキの技術者週末のパーティ


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ラスカンパナスの自然


 ラスカンパナス天文台から見渡す四方の景色は、時間と共に色や表情が大きく変化して、非常に綺麗です。

 日本ではおなじみの緑は乏しく、清流もありませんが、空気の透明感が何とも言えない雄大な景観を演出しています。

 ラス・カンパナス天文台から四方を見渡した景色です。

北にはマゼラン望遠鏡東の風景南の風景西の風景

NANTENの周辺に自生している植物です。どれも乾燥に強いものばかりですが、けっこう花も咲いていました。

ポピーの仲間?浜茄子に似た植物サボテン菊の仲間

ラスカンパナス天文台は毎日とても良い天気に恵まれますが、時には霧が出てきて、雪模様にもなります。
この日は2〜3日前から寒波襲来で気温2〜5℃が続きましたが、東側から雲が低く来たと思ったら霧の中となり、大急ぎで電気系統の配線を片付けました。そして、とうとう雪模様。

東から雲が・・・ロッジにかかる雲 視界5mでNANTENも霧に隠れる車のフロントに残った雪

ラスカンパナス天文台の夕日・夕焼けはとても綺麗です。最初のうちはただただ感動していましたが、そのうち慣れっこになってしまい、感動が薄れてしまいました。しかし、帰国が迫ると、この景色は二度と見ることはない・・・との思いも重なり、何枚も写真を撮ることになりました。

綺麗な夕焼け夕闇のNANTEN望遠鏡


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移設先のアタカマ高原を紹介します


NANTEN-2を移設するアタカマ高原を紹介します。 移設場所の標高は4800mで、わずかに植物らしきものもありますが、乾いた土と石ころの大地です。移設予定地からはチャナントール山(標高5200m)も見えます。
このあたりはまだ活動している火山もあって、すぐ北はボリビア国境、東はアルゼンチンとの国境になります。
直ぐ近くに国道があり、大型トラックやトレーラーがゆっくり上がってきます。ここはアルゼンチンとの重要な交易ルートでもあります。
以下に、
アタカマ高原の夕景NANTEN-2移設予定地に立つチャナントール山を見る移設予定地の気象観測タワー

最初の写真はアタカマ高原が最も美しく見えるという夕景です。写真ではよくわかりませんが、時間を追って赤い色が濃くなっていく景色に、しばらく見とれてしまいました。

観測基地はサンペドロ・デ・アタカマという町(標高2800m)なので、アタカマ高原まで上がってくるのに一気に2000mも登ります。途中、3800m地点で30分ほど休憩し、高山病を予防します。


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