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サンペドロ・デ・アタカマでの生活
公開:2006年1月23日
今回私はブラジルのサンパウロ経由でサンチャゴに入りました。その途中非常に美しい雄大な景色を見ることが出来ました。この飛行経路ではアンデス山脈上空を飛行するのです。アンデス越えはまさに圧巻でした。
チリの首都サンチャゴから北へ直行便で2時間半ほど飛ぶとカラマに到着します。カラマの空港周辺には写真からも判るように、なんにもありません。(笑)
カラマのすぐ隣町には銅の露天掘りで有名なチュキカマタという町があります。(ちなみに写真はチュキカマタの露天掘りではありません)チュキカマタの銅山ではコマツの超大型ダンプカーが使われています。今回それを見ることは出来ませんでしたが、中型のダンプカーを分解してトレーラーで運んでいるのを見ることが出来ました。
カラマから南東へ100km 程の場所に目的地サンペドロ・デ・アタカマはあります。
私はサンペドロ・デ・アタカマの中のセキトルという所を基点にして行動していました。セキトルには名古屋大学天体物理学研究室が所有する宿泊施設があり、朝ここからNANTEN2サイトに向かい、夜ここに戻って夕飯を食べるという生活をしていました。
アンデス越え
カラマの空港
銅の露天掘り 1
銅の露天掘り 2
採掘現場のダンプ 1
採掘現場のダンプ 2
セキトルの風景 1
セキトルの風景 2
宿泊はセントロ(中心街)から歩いて2,3分の場所にあるドン・トマスというホテルにしていました。朝食はセルフサービスでそこそこおいしいのですが、1ヶ月半近く全く内容が変わらずというか、丁度一年前に訪れたときから全く変わっていなかったので、最後のほうでは朝食にへきへきしてしまいました。
セントロには教会や役場や郵便局や警察署や診療所や電話を掛けたりやインターネットを繋げられる電話会社の支店があったり、たくさんのレストランやお土産屋さんが軒を連ねる通りがあったりします。
教会(セントロ)
手前 役場、奥 郵便局
セントロの通り
ホテル ドン・トマス
この町で笑える看板を二つ発見しました。一つは、絵だけ見てるとどうしても泳ぐことを想像してしまうので、ここでどうやって泳ぐのかなぁなんて思ってしまいます。まあ、遊泳禁止という意味で、水遊びするなということでしょうけど看板の絵とミスマッチな水路です。
二つ目は、ちょっと考えればおかしくないのですが、一見リャマに理解を求めて立てられた看板のように見えてなんだか笑えます。実際標識がないところでは無法地帯でどういうわけか車が来ると際どいタイミングを狙って、しかし結構のんびりとお気楽に道路を渡ってきます。でも罪のなさそうな顔をしているので許してあげます。
笑える標識 1
笑える標識 2
標識がないと・・・・・
かわいいから許す
観測所(4,800m)に通うのも結構楽しいものがあります。道中いろいろなものや人に遭遇します。自動車の耐久試験をするような道を通ったり、かわいい羊の移動にであったり、かわいいリャマにであったり結構たのしい通勤でした。しかし、楽しいとばかり言ってはいられないようなことにも遭遇します。高地では空気が薄くなり眠気を誘います。また長い下りはベーパーロックを起こすかもしれません。実際この道では大きな事故が頻発していました。ちょっとした気の緩みがこんな派手な事故になってしまいます。幸いけが人はいなかったようですが、見るとゾッとします。私達も気を付けて運転をしなければなりませんね。
観測所までもうあと一息というところでラグーナ・ヴェルデという美しい湖のそばを通ります。時間帯によって湖の色合いが変化しているので行きも帰りも楽しみな景色の一つでした。湖の向こう側に見えている美しい山々はボリビア側でこの道から5km程でボリビア国境へ行くことができます。
観測所のすぐ脇にはチャントールという山があり、サルのように見えてなんだか滑稽です。
観測所に行く道中 1
観測所に行く道中 2
観測所に行く道中 3
観測所に行く道中 4
観測所に行く道中 5
観測所に行く道中 6
アタカマから帰国の途に着く前日、何度も食事しに行った地元の定食屋さんへお別れの挨拶をしにいきました。この定食屋さんは観光客ではなく地元の人が良く来るお店で、カスエラという料理が本当に美味しかったです。カスエラは鶏肉とキヌア(日本の粟に似ている)とジャガイモなどを煮込んだスープで、この辺りではどの家庭でも作る一般的な家庭料理らしいです。
いつの時でもそうですが、別れは寂しいものです・・・・・。
定食屋の人と(お別れ)
私が拠点にしていたサンペドロ・デ・アタカマにはプカラ遺跡がありました。またアタカマには非常に美しい場所が沢山あり、日本ではとても見ることの出来ない、岩と砂と太陽が織り成す自然の美を堪能することができます。月の谷は荒涼とした岩山と砂漠がただ延々と広がっているだけの場所なのですが、夕日や月明かりに照らされた大地からはえも言われぬ大地の息吹を感じさせられます。
ラグーナ・ヴェルデは標高4,500mに位置し、美しいエメラルド色をした湖で遠くから見ると時間帯によって様々な色に変化して見えます。その背景を彩る山々も美しく、山と湖が織り成す色彩の調和がなんとも美しい風景です。
アタカマ塩湖はサンペドロ・デ・アタカマから数十キロ離れたところ(正確な距離は失念しました)にあって、見渡す限り塩の平原で、わずかな部分だけ高濃度の塩水が存在しています。この塩湖ではフラミンゴが生息しており、あのきれいなピンク色で華奢な足つきの鳥が荒涼とした塩湖で営巣していることはとても不思議に感じました。
プカラ遺跡
月の谷
ラグーナ・ヴェルデ
アタカマ塩湖
タティオの間欠泉はサンペドロ・デ・アタカマからほぼ100km離れたところにあり、ここへ行く道は一切舗装路がありませんでした。延々凸凹道を車が走ります。遠くから見ると、平らな地面のいたる所からプシュ〜っと蒸気が立ち昇っていてなんだかほのぼのして心和む風景でした。蒸気が噴き出しているところに近寄ってみると、ちっちゃな丸い穴が地面に突然開いていてそこからプシュ〜、プシュ〜〜とやっています。でも近寄ると危険なんです。時折、勢い良く大量の熱湯が噴出することもあるからです。間欠泉なんです。
ここからは首都サンチャゴ近郊です。
バルパライソは海沿いにあり、色とりどりな色に塗られた建物に特徴がある町で、高い場所から見るときれいです。この日はあいにくの天気でした。残念。
マリア像はサンチャゴの高台のてっぺんにあって1910年に建立されたものです。ということは2010年には100周年祭でもするのでしょうか?もし祭りがあるのなら行ってみたいです。
サンチャゴは非常に近代的な都市でしたが緑も多く一見住みやすそうに感じました。しかし、住人に聞くと、サンチャゴは世界第2位の大気汚染都市だそうです。特に冬の時期がひどいそうで、子供たちを郊外に疎開させると言っていました。ちなみに1位はメキシコシティーだそうです。マリア像が建立されている高台からサンチャゴの街を見るとすぐそばにアンデス山脈がそびえていて眺めは美しいのですが、このことが大気汚染を悪化させる原因の一つになっています。他にもう一つ大気汚染を悪化させる原因があって、それは自動車の排気ガスに規制が全くないことだそうです。確かに、市内を真っ黒な煙を濛々と出して年代もののバスが無数に走り回っているのを私も見ました。
タティオ間欠泉
バルパライソの風景
サンチャゴのマリア像
サンチャゴの街並
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